日々たれながし
六道輪廻。
天道、修羅道、畜生道、餓鬼道、地獄道、……人間道。
回る、廻る。
この魂に刻まれた六道の記憶が、幻であれ、現であれ。
堕ちてゆく絶望を、この絶望を、誰が知るだろう。
(ああ、やはり)
(この世はこんなにも)
へどが出る。
生み出されたのは、暗くて狭い、無機質な消毒の匂いと生臭い腐った臭いに満ちて。
『やめてやめてやめて助けてやめていや助けて』
さようなら、僕をこの世に生み出したおかあさん。
『助けてくれ!なんでもする、命だけは助け』
さようなら、僕をこの世に生み出したおとうさん。
あなた方が生み出して、消した命たち。
その小さな命の叫びが、聞こえていましたか?
『化け物!!!』
くは、はは、はははははははははははははははははは!!!!
ああ、おかしい。
あなた方が、僕を、おぞましいこの世に生み出したというのに。
さようなら、さようなら。来世でも、救いのない生を祈って。
赤い花が咲く。
綺麗だ。
ああ、どうせまた巡る命ならば。
どこまでもこの世を赤く染めよう。
僕のできるかぎりの力で。
そう、そう思っていたのに。
『骸!!』
嗚呼!!
僕を、僕を呼ぶその声!!
いとも簡単に、この世界を染め上げる。
あざやかにあざやかに。
真っ直ぐに逸らさずに僕を見る瞳、魂に宿した焔。
囚われる。
受け入れてしまう。
その、見えざる鎖。とりかご。
『一人は寂しいか?』
忌々しいアルコバレーノめ。
呪われろ。
『骸』
嗚呼、もっと。
もっと呼んで。
自ら囚われてゆくよう。
あなたの赤はきっと美しいだろう。
けれど、あなたの赤だけは見たくないと、思ってしまう。
この想いは。
やはり堕ちてゆくようだ。
天道、修羅道、畜生道、餓鬼道、地獄道、……人間道。
回る、廻る。
この魂に刻まれた六道の記憶が、幻であれ、現であれ。
堕ちてゆく絶望を、この絶望を、誰が知るだろう。
(ああ、やはり)
(この世はこんなにも)
へどが出る。
生み出されたのは、暗くて狭い、無機質な消毒の匂いと生臭い腐った臭いに満ちて。
『やめてやめてやめて助けてやめていや助けて』
さようなら、僕をこの世に生み出したおかあさん。
『助けてくれ!なんでもする、命だけは助け』
さようなら、僕をこの世に生み出したおとうさん。
あなた方が生み出して、消した命たち。
その小さな命の叫びが、聞こえていましたか?
『化け物!!!』
くは、はは、はははははははははははははははははは!!!!
ああ、おかしい。
あなた方が、僕を、おぞましいこの世に生み出したというのに。
さようなら、さようなら。来世でも、救いのない生を祈って。
赤い花が咲く。
綺麗だ。
ああ、どうせまた巡る命ならば。
どこまでもこの世を赤く染めよう。
僕のできるかぎりの力で。
そう、そう思っていたのに。
『骸!!』
嗚呼!!
僕を、僕を呼ぶその声!!
いとも簡単に、この世界を染め上げる。
あざやかにあざやかに。
真っ直ぐに逸らさずに僕を見る瞳、魂に宿した焔。
囚われる。
受け入れてしまう。
その、見えざる鎖。とりかご。
『一人は寂しいか?』
忌々しいアルコバレーノめ。
呪われろ。
『骸』
嗚呼、もっと。
もっと呼んで。
自ら囚われてゆくよう。
あなたの赤はきっと美しいだろう。
けれど、あなたの赤だけは見たくないと、思ってしまう。
この想いは。
やはり堕ちてゆくようだ。
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