日々たれながし
さらりさらりと砂時計。
残る砂はあとどれほどか。
慶光ではなく、光也を意識しだしてから、僕の心には少しずつ形のない不安が大きくなっていった。
まるで砂時計の落ちる砂のように、しんしんと降り積もる。
いつか光也が消えてしまうのではないか、という不安が。
突然現れた彼だから、ある日突然消えてしまうのではないか。
忌々しい砂時計。
毎日、愛しさが増えていく。
毎日、好きが強くなる。
だからこそ、僕は降り積もる不安に目をそむけ、耳を塞ぎ、否定してきた。
「お守り」
そういって渡してくれた黒のナイト。
どれほど嬉しかったか。
そして砂時計は、あまりに突然に。
あまりに儚く。
砕け散った。
光也、お前の笑顔を覚えている。
お前の怒った顔、泣いた顔、言葉。
お前と過ごした日々を、決して忘れない。
『幸せになれ』
なんて優しい言葉だろう。
そして同時になんて残酷な言葉だろう。
光也、僕はこれからお前のいない世界を幸福に生きていかなければならないのか。
これは、優しい呪いだ。
祝いであり、呪いだ。
なら、光也。
僕こそ、この言葉をお前に送ろう。
『愛している。どうか、どうか幸せに』
残る砂はあとどれほどか。
慶光ではなく、光也を意識しだしてから、僕の心には少しずつ形のない不安が大きくなっていった。
まるで砂時計の落ちる砂のように、しんしんと降り積もる。
いつか光也が消えてしまうのではないか、という不安が。
突然現れた彼だから、ある日突然消えてしまうのではないか。
忌々しい砂時計。
毎日、愛しさが増えていく。
毎日、好きが強くなる。
だからこそ、僕は降り積もる不安に目をそむけ、耳を塞ぎ、否定してきた。
「お守り」
そういって渡してくれた黒のナイト。
どれほど嬉しかったか。
そして砂時計は、あまりに突然に。
あまりに儚く。
砕け散った。
光也、お前の笑顔を覚えている。
お前の怒った顔、泣いた顔、言葉。
お前と過ごした日々を、決して忘れない。
『幸せになれ』
なんて優しい言葉だろう。
そして同時になんて残酷な言葉だろう。
光也、僕はこれからお前のいない世界を幸福に生きていかなければならないのか。
これは、優しい呪いだ。
祝いであり、呪いだ。
なら、光也。
僕こそ、この言葉をお前に送ろう。
『愛している。どうか、どうか幸せに』
PR
Comment
この記事にコメントする
Trackback
この記事にトラックバックする: |
カレンダー
リンク
フリーエリア
最新コメント
最新記事
最新トラックバック
プロフィール
HN:
石見志月
性別:
女性
ブログ内検索
最古記事
カウンター
カウンター