了平編 、
早朝。笹川家の前で、所在無げに立ち尽くすレポーター。
ツナ(以降ツ)「おはようございます………レポーターの沢田綱吉です。ええと、前回着いてきてくれたレポーターその2の獄寺君なんですが、キャップことリボーンに『これはツナの修行だっつってんだろ、てめえらの出る幕なんざねえ』と吹っ飛ばされて、いません……山本も、着いてこようかとしてくれたんですけど……なので、今日は一人です。正直心ぼそいです」
ツ「………ってゆーか……お兄さんちって京子ちゃんのうちってことじゃん!!ダメだよ、そんな、こんな朝っぱらからよりによって京子ちゃんちにおしかけられないよ……どうしろってんだよー」
ドアの呼び鈴を押そうか押すまいかと、ふらふらと指を彷徨わすレポーター
ツ「京子ちゃんちに初めて来たのが、こんな理由だなんて……ううう、やっぱダメだ。普通に迷惑だよ。今日は帰ろう……」
くるりと踵を返したとき、
ドガーーーーン!!という勢いで、笹川家のドアが開いた
ツ「えええええええ!?なに!?なに!?」
了平(以下了)「むっ!?そこにいるのは沢田ではないか!!」
家から出てきたのは、元気はつらつとした、了平本人だった
ツ「お、お兄さん!」
了「こんな朝早くからどうしたというのだ?…はっ!さては、いよいよボクシング部に入る気になったのだな!!」
ツ「ちがっちがいます!」
了「む?ではどうしたというのだ?京子ならまだ寝ておるぞ」
ツ「いいいいえ、京子ちゃんに用事でもなくて!!………そ、そのー…」
そのとき、了平がツナの持つ、『どっきり大成功!!』のプラカードに目をとめた
了「どっきり??」
ツ「あ、いや、これは!!」
実は、了平の寝起きに突撃取材をして、どっきりさせようというリボーンの企画なのだ。ということをしどろもどろで説明するレポーター
了「……ふむ、分かった!!」
ツ「わ、わかってもらえましたか」
了「つまりボクシング部に」
ツ「ちがあああああああああう!!」
頭を抱えるツナ
ツ「ぜえぜえ………朝からテンション高いですね……」
了「うむ!!今日も極限だ!!」
ツ「はは…………お兄さんは、いつもこんな朝早くに起きてるんですか?」
了「うむ、トレーニングとして毎朝のランニング10kmは欠かしてないぞ」
ツ「じゅじゅじゅじゅっきろ!?」
朝から!?と目を剥くツナ。自分には考えられないことだ。
ツ「す、凄いですねえ」
了「早朝ランニングは気持ちいいぞ!!そうだ!沢田もこれから一緒に走らんか!?」
ツ「ええええええええええいやいやいや、遠慮します!」
コロネロ(以下コロ)「そういわず、行ってこいコラ」
ツ「ぎゃあ!!」
突然頭上から聞こえてきた声に思わず飛び上がるレポーター
ツ「こここコロネロ!?」
了「おう、師匠おはよう!!」
コロ「おう。せっかくだから、お前も走って来いコラ!多分リボーンのやつの思惑もそのへんにあるんだぞ、コラ」
ツ「えええーーー」
了「うむ、では行くぞ沢田!!」
ツ「ちょ!まっ………勘弁してくださーーーーーい!!」
了平に引きずられて、早朝の並盛町を走り出すツナ。いーーやーーーだーーー!!という叫び声がだんだんと小さくなってゆく。
めでたしめでたし?
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