日々たれながし
ツ「獄寺くんちは、うちの近所のマンションです。結構立派な、家賃高そうなキレイなマンションです。……本当に獄寺くんてどこからそんなお金もってきてるんだろう……」
ツ「まさか、前に無理矢理もらった合鍵を本当に使うことになるとは……」
ツ「お、お邪魔しま~~す………」
ツ「え、えーと。獄寺くんの部屋は、以前にも遊びに来たことがあるのですが、あまり物が置いてなくて、割とさっぱりとした部屋です。さっぱりというか、殺風景というか……。でも、置いてあるものは趣味のいいものばかりです。
(…………なぜか、そのクッションが床でなくて棚の上に、座布団を引かれて鎮座してるんですが……ひょ、ひょっとして使ってない!?てゆーかまさか拝んでる!?)
ツ「えと、あ、獄寺くんは寝てますね……お~い」
獄寺(以下獄)「…………スー……」
ツ「うん、よく寝てるみたいです。………寝起きドッキリってことは、やっぱ起こさないといけないのかな?なんかこんなによく寝てるのに……申し訳ないな……」
獄「……………ン…………じゅうだ………」
ツ「え?」
獄「……………十代目………」
(わっ!!獄寺くんも俺の夢見てる!?)
(うわーうわー……ど、どんな夢見てるんだろー)
獄「…………十代目………あっ…………」
ツ「うん?」
獄「………な、なんて……お可愛らしい……」
ツ「…………………………………………」
(……………本当にどんな夢見てるの!!?)
ツ「あ、あの、あのー……ごくでらく」
獄「……………いいんですか………じゅうだいめ…………」
ツ「ちょ」
獄「………っそ………そんなっ……だいたんなっ…………」
ツ「ちょっとおおおおおおおおおおおおおおおお!?」
ツ「ぎゃあああああああああああ起きて起きて起きて!獄寺くん!獄寺隼人!!」
(このままだとヤバイ!なんかヤバイ気がする!!)
ツ「ホッ……獄寺くん、よかった目が覚め」
獄「じゅうだいめえええええええ!!」
ツ「ぎゃあああああああああああああああああああああ」
獄「ああ、十代目っ…十代目……っ………いいにおいぃ」
ツ「ちょ、獄寺くん!!起きてない!?まだ起きてないんだな!?」
獄「十代目ぇ…………なんか今日の夢はリアルだなぁ…………」
ツ「待って!獄寺く、ごk…………………当たってる!!当たってるから獄寺くんーーーーーーー!!??」
獄「じゅ、十代目!!?……………俺………」
ツ「よ、よかった獄寺くん………目が覚めたんだね!?」
獄「お、俺………………………十代目、俺、マンションに住んでてよかったです」
ツ「は???」
獄「………俺、あなたにお会いできてよかった………さようなら、十代目……」
ツ「ちょっと待ったあああああああああああああああああああああああああ!!?」
獄「し、死なせてください……っ!!俺は十代目になんてことををおおおおおお」
ツ「ダメ!ダメだってばああああ!?イヤじゃない、イヤじゃなかったからあ!!」
獄「……………本当ですか?」
ツ「……うっ………う、うん?………イヤじゃなかった……ような?」
獄「お、俺を許してくれるんですか?俺、十代目にきききききらわれたら死にます」
ツ「許す許す。嫌わないって」
(じゅ、十代目………なんてお優しい!!お心の広い方だ!!………しかもひょっとして脈あり?)
獄「……ところで、十代目がなぜこんなところに?」
ツ「………うん、まあ、いろいろあって……かくがくしかじか」
獄「ははぁ、リボーンさんに……寝起きどっきりですか」
ツ「うん。………獄寺くん、ドッキリした?」
獄「すごくしました!!」
ツ「じゃ、大成功だね」
獄「はい!!」
ツ「………獄寺くん、おはよう」
獄「……っ!おはようございます!!」
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