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日々たれながし
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注意!!
これは、ハセユーです。ダークエロです。
裏要素がバッチシ含まれています。
そういった表現がお嫌いな方、苦手な方、年齢が幼い方はご遠慮ください。マジで。

それでは、以下反転…


-------------- ぽつり。

真っ白なシーツに赤い点がぽつんと浮かぶ。

-------------------- ぽつり  ぽつ

一つ、二つ、三つ。
罪の証が増えていく。


『俺、好きな奴ができたみたいなんだ』
稲葉は、少し恥ずかしそうにそう呟いた。
その言葉を聞いた途端、俺の奥の一番柔らかい部分に大きなヒビが入った。
凍りつく視界。
俺は、必死に「いつもの俺」の仮面を被る。
稲葉はボソボソと、いつの間にかその相手が気になってしかたなくなってきていたこと。気がつくと、目で追っていたりするようになったこと、などを喋っている。
俺は、表面的には笑顔で、そんな稲葉をからかったり、祝福したりしていた。
けれど実際には、ほとんど耳に入ってはいなかった。
(どうしてだ?)
もう一人の俺の声がする。
(いつかこんな日が来ると知っていただろう?)
そうだ。
俺はずっとこの日が来ることを覚悟して。
いつか、稲葉には好きな子ができて。可愛い彼女を作って。
俺は、それを心から祝えるはずだった。

ああ、けど稲葉。
俺は、強く強く目を閉じる。
その言葉は、『禁句』だったようだ。

その後、俺はさりげない様子で、稲葉に飲み物を出してきて、
「乾杯!」と二人でコップを打ち合わせて飲んだ。
稲葉は、何の疑いもなく飲み干す。
強力な媚薬入りのジュースを。

そして、今稲葉は俺の腕の中にいる。
俺の腕の中で、泣いて、泣いて、鳴いている。
嗚咽交じりの喘ぎ声。
今までに経験したことのない熱さに、俺のする行為に簡単に反応する体に、戸惑いながら。
きっと脳の中はいまだに混乱したままだろう。
「稲葉」
滑らかな肌に、手を這わせる。
繋がった場所が、熱い。
稲葉、お前、なんて熱いんだ。
「自分が今、どんなカッコしてるか分かるか?」
ゆらゆらと揺らすと、ひっと小さく悲鳴をもらす。
無理矢理押し入った箇所から、赤い雫が、ぽたりぽたり。
涙で濡れた瞳が、尋ねる。
(どうして?)

満足か?と、言われれば、
俺は「満足だ」と答えるしかない。
もう、後戻りができないけれど。
もう、あの笑顔が取り戻せないけれど。
だからこそ、俺はこの先、全身全霊で。何を犠牲にしても。
決してこいつを逃がさない。

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