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日々たれながし
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シュタインズゲートのネタバレ感想的なあらすじ紹介です。
原作未プレイの方、アニメ派の方はご注意願います。
うろ覚えの記憶で書いてますので、細かいところはかなり適当です。すいません;

では以下反転します~
今回やたら長くなってしまいました、すいません。


シュタインズゲートれっつぷれい!

前回のあらすじ:タイムリープマシンが完成したよ!

ついに完成したタイムリープマシン。
けれど、そこには歓声もガッツポーズもありませんでした。
あったのは沈黙と、……とんでもないものを作ってしまったという思い。
熱に浮かされたような時間が過ぎれば、目の前にあるのは『本物の』タイムマシン。今まで夢中になって作り上げてきたけれど、―――本当にこれで良かったのだろうか。
「ど、どうするー?……使ってみる?」
ダルが恐る恐る尋ねます。
重苦しい雰囲気を振り払うように、クリスが肩をすくめました。
「……理論上は危険はないはずよ。過去へ跳ぶのはあくまでその人の『記憶』だけ。人格が上書きされるわけじゃない。……まあ、万が一別の人が携帯を受け取るなんてことは避けないといけないでしょうけど」
何せ、人類で初めてのタイムマシンです。
実験だってやったことはない。過去に記憶を跳ばせる『かもしれない』、精神に異常をきたすことはない『かもしれない』。
そんなあやふやなものに挑戦できる勇気があるでしょうか。
「―――どうする?岡部。鳳凰院凶真じゃなく、岡部倫太郎あんた自身の本音が聞きたい。岡部の意見に従うわ」
オカリンは迷います。迷いますが……決めました。
「……そうだな、正直使ってみたい気持ちはある」
「……素直なのね。また茶化すのかと思ったのに」
「本音で話せと言ったのはお前だぞ、クリスティーナよ。俺達が考えだし、作り上げた俺達のタイムマシンだ。本当なら、他の誰にも渡したくないし、自分たちの力で研究もしたい。だが……さすがにここが限界だろう」

「タイムリープ実験は行わない」

それを聞いて、ラボ内にどこかホッとしたような空気が流れました。
「俺達は単なる大学生でしかないんだ。このマシンは然るべき機関に渡そう。もちろん、SERNなんかではなくもっと真っ当な研究機関にな」
「……そうね。私もそうしたほうがいいと思うわ」
クリスは科学者です。
今回のタイムリープマシンだってほとんどクリスが作ったもの。まさしく生みの親です。
本当なら、彼女自身が研究したいのでしょう。けれど、その気持ちを抑えて彼女はオカリンの決定に従ってくれました。
まるで我が子に対するように、クリスがそっとタイムリープマシンを撫でます。
「……ふむ!まあ、研究機関に渡すといってもそんなすぐでなくても構うまい。まずは、完成記念の宴を開こうではないか!!」
「賛成~」「わーい、宴会だー!」
今度こそ、ラボメン達は笑顔で歓声をあげました。


ダルがピザを注文し、オカリンとクリスが買い物へ。クリスとまゆしぃには、今回は暗黒料理を作るのは勘弁してもらいました。
まゆしぃが誘いに行ったのですが、残念ながらフェイリスとるか子は用事があって参加できないとのこと。萌郁さんはメールの返事が返ってきませんでした。
というわけで、いつもの4人メンバーと鈴羽の5人での宴会となりました。
アルコールはありませんが、賑やかです。
みんな笑顔で食べ、飲み、騒ぎます。いいなあ。
ダルがHENRAI発言をし、クリスがツッコみ、鈴羽とクリスが火花を散らし、まゆりがにこにこと笑う。
そんなラボメン達を、オカリンは満足そうに眺めます。

ソファに座っているオカリンの隣に、まゆりがちょこんと座りました。
「ねえねえ、オカリンー。ラボも随分と賑やかになったねぇ」
「ああ、そうだな」
「前は、私とオカリンだけだったもんね。今は、ダル君でしょ、クリスちゃんでしょー。萌郁さんに、るかちゃんに、フェリスちゃんに、鈴羽さん!8人もいるよー」
まゆりは指を折りながらラボメンを一人ずつ数え、にこにこと、ラボの中を見渡しました。
「最近、オカリンは凄く楽しそうだったよー。良かったねえ」
「……そうか?」
「そうだよー」
まるで我が事のように、嬉しげに笑うまゆり。そんなまゆりにつられて、オカリンもつい笑ってしまいました。
和やかな時間。私もほっこりします。

そんな時、ふいに『ポーン』とテレビから音がしました。
画面の上部に、臨時ニュースが流れます。

『爆弾テロ予告により、現在一時電車の運行を中止しています』

「ええっ大変だー」
「この路線だと、私もまゆりも帰れないじゃない……またラボに泊まることになるかもしれないわね」
「うほっ!お泊りイベント再び!」
「黙れHENTAI!!」
わいわいと話合うラボメンたち。
しかし、そんな中、鈴羽だけがふと顔を曇らせました。
「……ごめん、私ちょっと用事思い出したから出るね」
「え、鈴羽さんー?」
「ごちそうさま、美味しかったよ!それじゃね」
急にラボを後にする鈴羽に、ラボメンも首を傾げます。
そんなみんなを見ていて、―――じわりと嫌な予感がオカリンの胸に広がりました。
テレビで流れる臨時ニュース。爆弾テロで電車が止まった路線は、まるで秋葉原を孤立させるようです。
ふいに思い出される、謎のメール。

『お前を見ているぞ』

『お前は知りすぎた』

赤いゼリーと、血に濡れた人形の首が浮かびます。
―――SERN。
まさか。
何があるはずもない。
単なる思いすごしだ、さっきまで皆笑顔だったじゃないか。
けれど、嫌な予感は止まりません。

俺は、さっき買い出しから帰ってきたとき。
玄関の鍵をかけたっけ?

急に、何かを蹴るような音が鳴り。
ばたばたと足音が聞こえ。
部屋の中に、数人の男たちが乗り込んできました。
手に、銃を持って。


えっ


驚きました。本当に驚きました。
だって、ここは日本で。
そりゃ変なメールとか来たけど、
まさか、
こんな直接的な行動で来るなんて。

「え、えっ、何これドッキリかなんか?」
おろおろとダルが呟きます。
私も同じ気持ちでした。ドッキリか、それとも急にオカリンの妄想が始まったとか?
しかし、ゲームはどんどん進みます。
時間は、止まりません。
「手を挙げろ」
男たちが強い口調で言います。
その声に、まずクリスが。そして、オカリンたちも恐る恐る手をあげました。
どくんどくんと、心臓の音が嫌に大きく聞こえます。
全身が震えるほど冷たいのに、どこかが壊れたように「どうして」「何故」と同じ言葉ばかりが頭の中を巡り、じんじんと痛みます。
銃を構えた男たちの後ろから、コツコツと一人の足音が聞こえました。
姿を見せたのは―――。
「萌郁」
表情の抜け落ちた萌郁さんでした。
おかしいな、携帯を持っていないとオカリンは場違いなことを思います。萌郁といえばいつも携帯を見ているイメージなのに。
「タイムマシンは回収。岡部倫太郎、牧瀬紅莉栖、橋田至の三人は連れていく」
萌郁さんが冷たく言い放ちます。三人。
「ど、どうして三人だけ……?」
ダルが震える声で尋ねるのを、オカリンは焼き切れそうな思いで聞きます。
「椎名まゆりは、タイムマシン作成に何の役にもたっていないから」
残った一人が無事に済むとは思えません。
「お、オカリン……」
まゆりが不安そうに後ろから白衣の裾を握ります。大丈夫だ、安心しろ、そう言いたいのに言葉が出てきません。
「早くして。時間はないの」
待ってくれ、タイムマシンでもなんでもやる。
SERNにはもう関わらない、なんでも言うことを聞くから。
見逃してくれ。
まゆりを助けてくれ。
「オカリンッ」
乱暴に突き飛ばされたオカリンに、まゆりが慌てて駆け寄ります。
そんなまゆりに、萌郁が銃を向けました。
銃口は震えていて、「SERNのために、FBのために、SERNのために、FBのために……っ」そう何度も何度も繰り返し呟いています。
「待っ……!!」
そこからはスローモーションのようでした。
あっけなく。
軽い音を萌郁の銃がたてたと思ったら、パッとまゆりの額に赤い点が咲きました。
どさりと倒れ伏すまゆり。冗談のように、赤い赤い血が、どくどくと床に流れます。

オカリンの頭の中も、赤一色になりました。

悲鳴を上げて、ダルが蹲ります。
萌郁に対する、怒りと憎悪で、殺意で、オカリンが掴みかかろうとするのをクリスが後ろから必死に止めます。
「駄目よ岡部、あんたまで死んじゃう!!」
泣きながら叫ぶクリス。
でも、オカリンは、まゆりが死んだことを認められません。
殺してやる、と叫びます。

突然、ラボのドアを蹴破り、風のように鈴羽が駆けこんできました。
男たちの銃を弾き飛ばし、次々と倒してゆきます。
最後の男を倒したところで、萌郁が銃を突きつけました。同時に鈴羽も萌郁に奪った銃を向けます。
「1階」 「42型」 「点灯済み」
ぽつり、と鈴羽が呟きます。
ハッとしたように目を見開き、クリスがラボの奥へ走りました。
一拍遅れて、オカリンも気付きます。1階のブラウン管工房にある、42型のテレビ。それこそが、リフターの役割を果たすもの。
オカリンも奥へ走ります。目の端に、男たちがゆっくりと立ちあがろうとしているのが見えました。
開発室へ入ると、クリスがタイムリープマシンのヘッドフォンを被ろうとしていたところでした。オカリンはそれを奪い取ります。
「わたし、私がっ―――」
「俺が跳ぶ!お前は設定をしてくれ!!」
男達が入ってこようとしたので、オカリンは慌てて壁に置いてあった未来ガジェット『モアッドスネーク』のスイッチを押しました。爆発したように蒸気が舞います。
銃を撃つ音と共に、オカリンの耳が熱くなりました。ぬるりとした感覚。
でも、そんなこと気になりません。
脳裏に、倒れ伏すまゆりの赤い姿が浮かびます。
「いいの!?岡部、本当にいいの!?」
実際に実験をしたことはありません。
確実に安全であるという保障もありません。ひょっとしたら、気が狂ってしまうかもしれない。
廃人になってしまうかもしれない。

でも、だからどうだっていうんだ。
まゆりが―――死んでしまったのに!

電話レンジから火花が飛び散ります。
放電現象
が始まったのです。
「跳べよ………跳んでくれ!!!」
祈るように、オカリンは携帯の番号を押しました。
過去の自分へ。

「跳べよおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」




この時点で、プレイヤーとオカリンのシンクロ率200%
絶対、助ける……!!


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